超硬合金

超硬合金「スターロイ」は、炭化タングステン<(WC)通常1~10ミクロン粉末>と、バインダーのコバルト(CO)粉末を配合し、圧縮高温で焼結、粉末冶金法で製造された焼結合金であり、高硬度の炭化タングステンのまわりにコバルトが入り写真のような構造をしています。衆知のごとく超硬合金は常温において非常に高い硬さと、耐磨耗性、高圧縮強度、耐蝕性、その他に優れた性質を持っているだけでなく、高温下においても、これらの諸特性を保持しています。
そのために切削工具、さく岩機用ビット等に古くから使用されてきました。更に近年超硬合金の品質向上に伴い、もっと特殊 な耐磨耗、耐衝撃の分野にも多量に使用されています。最近における超硬合金の進歩は目覚しく、従来硬度を高めるためには、靭性を犠牲にしなければなりませ んでしたが、現在では炭化タングステン粒子の大きさや、その他を調節することによって硬度を落とすことなく靭性を高めることが可能になってきました。
我々は次々と新品種合金の研究を行うとともに、工場設備の改良工程管理の徹底によって品質の向上に努力しております。超硬合金の使用成果を充分に発揮させるためには、それぞれの使用目的に充分合致した品種を選定することが肝心です。スターロイでは別表のようなスタンダードな品質のものから特別タイプのものを製造しており、貴社の使用目的に合致したものを選んでご使用頂ければ作業能率の向上、生産の増強に必ず満足な成果を上げることと確信致します。